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先輩には敵わない。「

8月21日木曜日の夜21時頃、低血糖のため意識が無い。
残業中だったワタシに代わり彼がブドウ糖での応急処置。
すると痙攣発作が起こったらしい。
急いで帰宅するも、低血糖と発作の繰り返し。
とりあえず、少しご飯を口に入れフェノバールを飲ませる。
しばらくは落ち着いていたが、明け方3時頃悲鳴とともに痙攣発作。
フェノバールを飲ませたが、4時半頃にまた悲鳴とともに痙攣発作。
落ち着くまで抱っこをしていたが6時頃に悲鳴とともに痙攣発作。
7時半頃、いつもの朝食の時間なので食事を用意していると悲鳴とともに痙攣発作。
人間二人は、どうしても仕事が休めずに
無理矢理ご飯を食べさせ、いつものステロイドとフェノバール。
ワタシは、泣きながら仕事に向かった。
会社についても涙は止まらず、それでもやらなくてはならない仕事がって。
先輩を独りにしてまでも、やらなくてはならない仕事なんて本当にあるのだろうか。
ワタシにとっては、命のように大切な家族の先輩。
他人からすれば、ただのペットでしかない先輩。
周りがワタシに気を使う。
ワタシは最悪の事態しか考えられず自分を憎むしかなかった。
食事も喉を通るわけがなく、一日涙は止まらなかった。
彼と会社が近いので定時であがり家まで急ぐ。
涙は止まることはなかった。

家の鍵を開ける。
ワタシは怖くて、彼に先に入ってもらう。

先輩は。
先輩は生きていた。
瞳孔は開き、口から泡を吐き、身体を突っ張らせ、痙攣していたが
確実に生きていた。
ワタシは、先輩に感謝した。
諦めかけたワタシ、頑張った先輩。
やっぱり、先輩には敵わない。

すぐに病院に向かう。
先生達は優しかった。
泣いてしまって説明できないワタシの代わりに彼が頑張った。

ワタシは、何を頑張れた?
何もできずにただ泣いていた。

ブドウ糖の注射を2本。
フェノバールの注射を1本。
水分補給の注射を1本。
胃まで管を通してご飯を入れた。

家に帰ってきて先輩は動かない。
ただ、息をしてくれている。お腹だけが動いている。
寝返りをして寝言を言うこともない。
フローリングをつるつる滑りながら歩くことはない。
でも、それでも一緒にいたい。
人間のエゴは時に残酷でも、それでも一緒にいたい。

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